休日。

購入

 10/4に高原書店で3冊古本を購入。
ソラリスの陽のもとに
(出)早川書房・文庫
(著)スタニスワフ・レム
175円
・ユービック
(出)早川書房・文庫
(著)フィリップ・K・ディック
250円
・絵の言葉
(出)講談社・学術文庫
(著)小松左京高階秀爾
290円

絵の言葉

 これは面白い。図像学の入門書の手前という感じ。小松、高階両氏の博識ぶりには驚嘆してしまう。この二人に師事したいですわ。時代の経過における文主絵従、絵主文従の変化とか、文絵の表現における長短や性質、各メディアのメディア論を踏まえた相互作用などなど、これは読みどころ満載っすわ。
 各時代における絵の文法の流動性なんか、現在読進中の「ラカン」に通じる部分がある。言語の流動性とか。

高階:(絵は)具体性を持つことでトータルな認識が可能になるのですね。

-p16…()は僕挿入。

高階:小松さんのSFに「花のこころ」というのが?“花が異常に美しくなった”というところを挿絵にするとなると、これはたいへんだろうな。文章の上では?しかしあれは、絵にならない小説かもしれないな。
小松:イメージはイメージなんだけれども、文章でしか出てこないイメージですからね。

-p60,61