10/13 BIOMBO / 屏風展inサントリー美術館@六本木ミッドタウン

 ミッドタウンはハイソ過ぎて我々には合いませんでしたが、屏風展は面白かったですね。特に「野馬図屏風」(狩野雪渓俊信)が印象的。ものすごく簡略化された馬が描かれていたが、その簡素さが力強さを生むというか、書道的な美しさなのでしょうか。知った風な口を……。
 あとは、あまり描かれてなかったけど、犬の顔がやけに尖がってましたね。やっぱ餌とかたいして無いからやせてたのかな。
「絵の言葉」でも言っていた通り、制作者の視点で描かれているっていう感じがなかったですな。ただ、「泰西王侯図屏風」みたいに、洋画の手法が入ると制作者の視点から見てる絵というのがあったけど。でも、なんだかタロットカードみたいな絵だった。そして背景が和風。建物なんかも入り口の柱とか梁とかをまあ何とか遠近法で描いてたけど、内部は描かれず真っ黒。まだまだ立体的に描くと言うのが苦手だったのだろうか。それとも、主題である人物以外はどうでも良かったのか。
 儀礼屏風の中で出産に際しての「白絵屏風」、現存する物がなく貴重らしいのですが、松竹鶴亀が白と銀のみで描かれてた。美しかったですね。亀の頭がやけに竜っぽくてかっこいい。
 「色絵五艘船文独楽形大鉢」に描かれている和蘭人の姿はとても面白い。なんだかどっかの漫画に出てきそうな。と言うことで思わずピンバッチを購入しました。