10月に読んだ本まとめ。

 七冊読了。一言づつ。

  • 外套・鼻
    「外套」や「鼻」というありふれたテーマで実にユーモラスかつアイロニカルに、しかし愛を感じる物語が構成されている。
  • ソラリスの陽のもとに
    未知との出会いによって生まれる人間の葛藤により人の姿、本質を浮かびあがらせている。
  • 人間失格
    「恥の多い人生を送ってきました」これにつきます。
  • レキシントンの幽霊
    様々な孤独。「氷男」と「トニー滝谷」が特に面白い。
  • ラカン
    全然消化し切れていないがあえて言うなら、最近の読書体験は飛躍的に僕の言語活動を活発化させ、より多くのシニフィアンを認識することを可能にした。
  • 絵の言葉
    確実に芸術というものの捉え方が変わり、さらには僕のポップス論を構築するきっかけにも。
  • 暗闇のスキャナー
    ディックにおいては特異なSFであり、もっと評価されてもいいと思う。