『城』読了。

(出)新潮社《文庫》
(著)フランツ・カフカ (訳)前田敬作
ASIN:4102071024

ドストエフスキー地下室の手記」を読了したため、カフカ「城」を電車本へ。12/10読始、12/15読了。

・要約

 測量士である「K」は仕事を依頼されとある村にやってくる。仕事の依頼を受けた伯爵家のいる城は既に暗闇に没している。夜が明けてから城に向うのが良いだろうと考えたKはひとまず宿に泊まることにし、宿屋の主人と交渉する。そこでKは初めて村の掟、城の法に触れる。
 城から仕事に関する具体的な連絡もなく、村長からも測量士は必要ないと言われ、見知らぬ「古くから」の助手を派遣されたり、酒場の娘と同棲したりする羽目になる。異邦人であるが故にKには居場所がなく、すべてに決定的な解決を見ないまま、Kは城と村に翻弄される。

 人間の存在と価値、属するということについてが込められた作品。