ゴス展@横浜美術館―2/2

http://www.jiu.ac.jp/yma/goth/に行ってきた。

 まあ、ゴスという感じ。彼女さんは、「ピュ〜ぴる」って人のセルフポートレートシンメトリックにこだわったりしてるからまあいいのでは、ということであった。全体的に「?」という感じ。特に「Dr.Lakra」の作品群、とりわけ作品名は忘れたが食品サンプルを使ったアレはちょっと微妙……。確か17〜18世紀辺りのマニエリスム作家にもっと良質のすごいのを描いてた人がいたが失念(BTを読み返すこと)。

育ってきた環境が違うから的な

 この展覧会を観て思ったのは、自分が部外者であるということ。恐らくは思想的な「ゴス」というものにリアリティを感じる人間にしか展示されている作品の言うなれば「アウラ」が感じ取れないのではないかと思う。彼ら彼女らにとっての「リアル」であって、僕にとっての「リアル」ではないと。つまりは共感できないわけです。美学もかじっている最中だし、専門的な美しさの基準のようなものもまだあやふやだから汎用性のある美しさに対して全て理解できているわけじゃない。だから共感できるかどうかが一番重要なんだけど。

http://jiu.ac.jp/yma/07collection03/top.html

 ついでというか、むしろゴス展がついでのような感じだが、横浜美術館のコレクション展も観た。こっちはだいぶ楽しめました。まあアレかね、新規性のあるものに対する拒否反応でゴスがだめでこっちは割りと親しんでるから良いのかもというおっさん化が始まっているのかね……。

ミュンターの「黒い子豚」

 大まかに4つのブースに分かれてて、「春を寿ぐ」「見ることのたのしみ―見れば、見るほど―」「近代の絵画と彫刻」「19世紀の写真―光を求めて―」というテーマだった。特に印象に残った作品を挙げる。

ガブリエーレ・ミュンター『抽象的コンポジション
Gabriele MÜNTER(1877-1962) 『Abstrakte Komposition』 1917 油彩、板
この絵の真ん中に何が描かれていたのかまるで覚えてないけど、右上には黒い子豚、左上には蜘蛛のような六本足の虫が描かれていた。

http://jiu.ac.jp/yma/07collection03/list01.html
http://jiu.ac.jp/yma/07collection03/list03.html
http://jiu.ac.jp/yma/07collection03/list02.html