長野ツーリング――戸隠〜鬼無里〜美ヶ原〜諏訪 二日目。午後の部。

9/20 千曲川沿いから大王わさび農場、美ヶ原へ。午後の部



美麻を出発して県道393→497→394で国道19号へとか思っていたら、変なところで曲がってしまう。

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赤いところを迷走。危うく一周ですよ。方向音痴というか、道のスケール感がないんでしょうね……。まあ一人だから道間違おうがどうしようが気兼ねないから大いに結構なんですが。


無事国道19号を南下中、千曲川端にて。途中道の駅で土産屋でものぞこうかと思っていたら生鮮食品しかなくうなる。


ぐいぐいと南下し明科の辺りで国道をそれて大王わさび農場の方へ向かうと、駐車場入り口で大渋滞。
そして涼しい午前中の高原から日中の平地へと下って来たわけで日差しも強く暑い。
そんなこんなで到着。



「わさびフランク」なる奇怪な食物をいただきつつわさび田を見学するもこれ、

すごく、……黒いです。がっつり日よけかかってます。
そして、ここには敷地の中に「大王神社」があります。これはわさびとは全く関係ない神社。元々この辺りにあった神社。詳しくはこれ

靖国鳥居のすぐ後ろに一対の獅子。

左右とも微妙に「阿」。じゃっかん牙の感じが違うのは磨耗だろうか。

鳥居と拝殿?の間ほどにまた一対。手前の一対よりもすらっとしている。正面向きで背筋の良い蹲踞。

拝殿と本殿だろうか。本殿の方に多分、八面大王の胴体が……。こっちは竹の棒でふさがれ立ち入り禁止でした。


朝の虫倉山登り(ってもハイキングみたいなもんだが)で足がダルダルなのでわさび見学を打ち切り美ヶ原へ向け出発。
松本駅の方は混んでいるのではと予想して田沢駅の方から国道143号へ出て浅間温泉、美ヶ原温泉の辺りから県道67号、そして美ヶ原県民の森キャンプ場へというルート。


途中19号と143号を結ぶ県道57号沿いの神明宮へ。

ロープが張ってあって入れず。



今度は浅間温泉辺りで御射神社。

元は浅間社といい、三才山にある奧宮の里宮。現在ではこちらを御射神社 春宮、三才山の方を秋宮。春になると秋宮から山の神が下って田の神に。秋には山へ戻り山の神にという話らしい。御祭神は諏訪大社と同じ建御名方命(たけみなかたのみこと)、八坂刀売命(やさかとめの命)、事代主命(ことしろぬしのみこと)。

なかなか愛嬌のある顔立ちの狛犬さんら。耳が立っている。看板にはこの狛犬さんらと灯篭は大正13年のご成婚記念にたてられたものである、とある。昭和天皇のご成婚のあれですな。

石工は白鳥文次郎。


なかなか日も傾いてきたので急ぎ目で道を登る。薄川第三発電所の手前辺りからぐんぐんと。まだ今朝ほどの寒さではないが革ジャンはおってるだけではちと厳しくなってくる。三島牧場手前のトイレ駐車場スペースでレインジャケットをさらにはおり万全。少し先で県民の森キャンプ場の看板を見つけて進入。ここから登りダートである。明るいうちについてよかった。
ガラガラ登っていくと山側斜面の笹薮に3〜4畳分くらいのサイトが10箇所ほどポツポツある場所に。最初見たときは5箇所しか確認できずそれらが他のキャンパーで全部埋まってたので、さらに奧の広小場のほうへ。しかしこちらも人いっぱい。戻る。笹薮探索。さらにいくつかの空きサイトを見つける。

テント張る。昨晩の対策を強化してさらに数枚のビニール袋を追加しインナーのメッシュ部分を覆う。冷気進入阻止に成功。しかし後に少し悩まされる。


テントはりはりしていたら16時を過ぎたので寒くて暗い山道はいやだなあということで風呂を求めて扉温泉へ。
よもぎこば林道から扉峠でビーナスラインとは逆方向下る。思ってた以上に狭い。これ風呂の帰りに暗い中通るのかと若干憂鬱。
しばらく行くと扉温泉「桧の湯」を発見。駐車場満杯で大盛況の模様。これはゆっくりつかれなそうだと思っていたら案の定、シャワーは全部埋まり浴槽も混雑。そしてぬるい……。適当に息止めて心拍数上げたりしながら擬似のぼせ状態にしてあがる。寒いんですもの。
湯上り後は浴場のすぐ隣にある定食屋さんで食事。とり南蛮そば、を食べたような気がする。そばは手打ちなんだろうか、若干のいびつさもある切り方だったけどこしがあり普通においしかった。ずいぶんと温まる。会計際、傍らに置いてあった砂糖の塊みたいな茶菓子を買ってみる。和菓子の「茶通」だっけかな。あれ。


湯冷めしないよう色々着込んでテントへ。途中例の細い登り道で車の人に先に行ってくれと道を譲られたが、嫌だといって拒否する。バイク乗りの風上には置けないへたれです。いや、ライトがね、ちょっと右に傾いてて左カーブがね、見えないんですよ……と。


19時半くらいにテント着。ひんやり。適当に翌日の行動予定をたてながら寝る。



夜中目が覚める。なにやらテントのインナー上を虫が這っている音。小さければ気にもならないが、なにやら割りと質量がある感じ。
ライトを点けてみると、
うわぁ……便所コオロギだ……。
いやしつれい、なかないコオロギね。竃馬ね。
確か逆走光性というか光を嫌う性質があったなと思いライトをギラギラ当ててそこから降りるよう説得を試みる。失敗。内側からはたいて落とす。すると彼(あるいは彼女)はころころと防冷ビニール上へ。ガサガサとものすごくうるさくなる。はたいてもシワの間に挟まって抜けない。ということで耳栓を着用して就寝。