「ホリデイ」-11/2

 そういえば11/2金曜日の夜に映画を観たような気がする。

「ホリデイ」

出演: キャメロン・ディアス, ケイト・ウィンスレット, ジュード・ロウ, ジャック・ブラック
監督: ナンシー・メイヤーズ
ASIN:B000R17JLA

 近年稀にみるはずしっぷり。久しぶりにつまらないと素で思った。というか、こういうラブストーリーがメインのラブストーリーを観たのが久しぶり。
 「パフューム」の予告を観てジャック・ブラック出演というのに惹かれて観たわけだが、残念なことこの上なく極まれり。まんまと予告編づくりの方々の思う壺でしたな。

 住宅シェアとか貸し家とかは盛んだし、日本でも段々とシェア用のアパートとかが増えてきてるけど、ホーム・エクスチェンジというのがはやっているとは知らなかった。カルチャー・ショック。
 どうにもキャメロン・ディアス×ジュード・ロウの方の物語が多すぎて若干引く。欧米のフェミを根源とした昨今日本で見られる「スイーツ(笑)」現象(脳内ソース)がやはり本場アメリカさんでも多々見受けられるのが残念。はっきり言って、あの宣伝用の映画予告編屋さんのキャメロンは不愉快だった。

女性の鬱(笑) 癒し系(笑)

や、

デキる女性(笑) がんばった自分へのご褒美(笑)

とか、

これで変身(笑) 等身大の自分(笑)

などが垣間見えた感じ。
 ウィンスレット側は面白い。まあ、なんと言ってもジャック・ブラック。レンタルDVD店内でも歌芸は冴え渡っている。ダスティン・ホフマンがまた笑える。
 アマンダとアイリスの性格、生活水準等の対比に重点を置いている物語なわけですが、なんか、アマンダの方バランス悪いよね。恋愛においては二人とも割と慎重というか貞操観は堅めな設定。まあ一途に恋する人たち。んで、冒頭から二股かけられて失恋するわけですが、まあ、アイリスの方はまだわかるよ、あの痛手。ものすごい傷心。つまりその、献身的な努力と引っ込み思案なところで相手につけ込まれてずるずるして、んで相手は他の誰かと結婚という。まあ、はっきり言えないアイリスもアイリスなのだが、まあ男悪いですよね。しかし、アマンダこれ……。男女とも宜しくない。セックスレス仕事女と浮気男って。まあ別れればいいじゃないかと。普通にあきれるわけですが。しかもわがままだし。
 ストーリーを追っていくと、つまりアイリスは人間的にだいぶ成長するわけですよ。んでその成長の過程とか、勇気のもらい方とか、良い感じなわけです。だが、アマンダ……。海外旅行して現地で手堅いいい男見付けてゴールインみたいな……。まるでクソなんですが。しかも微妙な複線「三銃士」「親離婚」とかね、そして理想的なジュード・ロウ。妻死別、二児の良き父、編集者って。
 なんというか、アマンダのほうはジュード・ロウ視点でサブ的に話を進めて、アイリスメインでやってた方がぜんぜん良かったのではないかと思った。