フォービスムFauvisme

フォービスム(Fauvisme、野獣派)

・20世紀初頭(1903〜1907頃)の絵画運動。
・原色を多用した強烈な色彩と激しいタッチ
象徴主義の画家で〜、ギュスターヴ・モローフォーヴィスムの画家達の指導者〜、形式の枠組みの外で物事を考え、その考えに従うこと〜、主な弟子達は、この運動の中心人物であるアンリ・マティスアンドレ・ドラン達〜。
・感覚を重視し、色彩はデッサンや構図に従属するものではなく、芸術家の主観的な感覚を表現するための道具として、自由に使われるべきであるとする。ルネサンス以降の伝統である写実主義とは決別し、目に映る色彩ではなく、心が感じる色彩を表現した。
・世紀末芸術に見られる陰鬱な暗い作風とは対照的に、明るい強烈な色彩でのびのびとした雰囲気を創造。
・後には、フォーヴィスムの影響を受けた画家として、明るく強烈な印象の色彩を使用するポール・ゴーギャンフィンセント・ファン・ゴッホ、点描のジョルジュ・スーラやポール・シニャックに代表される新印象派の画家達、またポール・セザンヌ等が挙げられる。

 ルネサンス以降の権威的存在、写実主義に対する反対運動、印象主義象徴主義があり、印象主義の中の一派という位置づけなのだろうか。
・フォービスムに分類される主な画家

アンリ・マティス(Henri Matisse; 1869年-1954年)
アンドレ・ドラン(André Derain; 1880年-1954年)
モーリス・ド・ヴラマンク(Maurice de Vlaminck; 1876年-1958年)
ラウル・デュフィ(Raoul Dufy; 1877年-1953年)
ジョルジュ・ルオー(Georges Rouault; 1871年-1958年)