興味多彩と2―アニマル・ライツ

動物の権利怖いよ、動物の権利。 - Something Orange
動物の権利保護についてのFAQを話題に上げていたので読んでみた。果たしてアニマルライツな団体は一体動物の権利についてどのような考え方をしているのか、そもそも動物の権利ってどんなだという感じでFAQを読んでみたが、Something Orangeの人の言うように、なんかちょっと怖い。というか、詭弁論的な言い回しが多くて辟易してしまう。

動物の権利運動の基本理念は、動物には人間から残虐な行為や搾取をされない権利があるというものです。その点に関しては人間がそうした権利を有するのと同様です。人間とは種が違うことを根拠に動物の権利を認めようとしないのは「スピーシズム(種差別)」に当たると考えます。

思うに、人間は他の種から「残虐な行為や搾取をされない権利」というものを有していないし、有しているとしてもそれが遵守されているとは到底思えませんのですよ。
んで、他にも色々あるのかなとググッてみたら、NPO法人アニマルライツセンター 毛皮、動物実験、工場畜産、犬猫等の虐待的飼育をなくしエシカルな社会へというサイトもありました。

アニマルライツとは?

この自然界では、いろいろな動物や植物がお互いに影響しあいながら生活しています。微妙な自然界のバランスを人間の身勝手な行為によって破壊してはなりません。全ての生き物は、等しく、この地球に生きる権利を持っているのです。動物たちには人間から虐待や搾取されず、自然の生活をする権利があります。
基本的人権の尊重と同様、動物にも動物らしく生きる権利が尊重されるべきであり、種によってその権利は左右されるべきではありません。

「人の利益が優先されるのは、人は理性を持っているから・他の動物を能力的に上回っているから・言葉を話すことができるから・etc.」と言う発言は、人の利益や搾取の現状を維持・正当化し、他種の動物の利益を犠牲にするために使われてきました。
しかしそれは種差別(スピーシズム)と呼ばれるものです。皮膚の色や性別の違いがいのちの質にとって重要でないのと同様に、毛の長さや形の違いも重要ではないのではないでしょうか。また、人間であろうとなかろうと精神的にも肉体的にも苦痛を感じます。

アニマルライツ運動は、人に与えられる基本的な権利の枠を、種の壁を越え、動物にまで広げ、理由をつけて動物を使ったりせず、同じ地球に生をうけた生物として、他の仲間に対して、その権利を保障しようという運動です。

「微妙な自然界のバランスを人間の身勝手な行為によって破壊してはなりません」とか「全ての生き物は、等しく、この地球に生きる権利を持っているのです」とか、「種によってその権利は左右されるべきではありません」とか、なんか、何を前提にしてるのか良くわからない。一番納得いかないのがこれ、

種差別(スピーシズム)と呼ばれるものです。皮膚の色や性別の違いがいのちの質にとって重要でないのと同様に、毛の長さや形の違いも重要ではないのではないでしょうか。

重要だと思うんですが。確かに人種や性差による命の重さの違いはないだろうけど、人と他の種とでは話が違うでしょう。そもそもなぜ他の種を生かしておくかというと「ある程度持ちつ持たれつという関係にあるから」ということだろうし、それが無ければ自身の属する種の命が最重要というのが最も自然な姿だと思うけど。どうにも宗教がかった「超越者」でも目指しているのではないかと思いたくなる。が、どうやら宗教とは明確に一線を画して欲しいようである。

宗教ではなく、倫理観の問題です。
宗教の定義:(三省堂辞書)
(1)神仏などを信じて安らぎを得ようとする心のはたらき。また、神仏の教え。
(2)〔religion〕経験的・合理的に理解し制御することのできないような現象や存在に対し、積極的な意味と価値を与えようとする信念・行動・制度の体系。

一方、アニマルライツとは前述したとおり、種差別をなくし動物たちには人間から虐待や搾取されず、自然の生活をする権利があるというものです。

これら2つの定義には明らかな違いがあることが分かると思います。
動物の権利運動は、何かを信じて自らの安らぎを得ようとする運動ではなく、またあがめる対象があるわけではありません。

違います。辞書の定義によると「宗教」とは超自然的な力への懇願とのことです。(別の定義では大義に対する献身であるとしています;そうした美徳ということであれば動物の権利運動は喜んで認めます)動物の権利を支持する人々には多くの異なる宗教や哲学を持つ人がいます。こうした人々に共通するのは人間に対してであれ人間以外の生き物に対してであれ、他者に対する思いやりの大切さを確信していることです。

かといって、こっちの方では、

動物の権利という考え方を支持する様になった人々がそこに至るまでの道
筋のすべてを、このFAQの中で紹介することはできませんが、それを試
みるとすれば、宗教的な観点なども含まれてくるでしょう。

例えば、東洋における宗教の中には人間が動物に対して持つ義務を重視し
ているものがあります。キリスト教の立場からの動物の権利に対する論拠
については紹介しました。

と、宗教の権威を借りてみたり。なんだかちょっと厭な感じ。
まあ、別にアンチ・アニマル・ライツって訳じゃないし、最近どうも茄子や米やらばっかりの食生活で菜食主義よりになっていたりもするんだが、どうにもこの「アニマル・ライツ」なサイツを見てると最初に言ったような詭弁論的な言い回しが多くて、なんか必死に言いくるめて他はお構いなしなところが感じられるのがね。あと、FAQに出てくる質問がほぼ攻撃的で「自分達は被害者です」的な臭いも鼻につく。まあいいけど。

最終的に僕が思ったのは、
・人と他の動物との「自然な」異種交配が可能になれば賛同できる。
……はず。