なぜ下着のパンツを腰で穿いていたのか

今穿いているジーパンの膝が破けそうなので、そろそろジーパンが欲しいです。
唐突に僕がジーパンに求める要素を列挙。

・ローライズ
・タイトでストレート
・洗い、汚れ加工は不許可

ローライズ

穿き心地と言う点において一番重要な要素。流行廃り以前の問題。
やはり色気づく青い高校生当時、僕らの周りでは世間的にズボンの腰穿きが流行し始めました。でも僕は非腰穿き。ぐいと股座に食い込むようにズボンを上げてました。しかし下着のパンツは腰で穿く。
なぜ下着のパンツを腰で穿いていたのか。
あるいは、これは作り話で本当は下着を腰で穿いてなんかいない、これは何かの比喩かあるいは形而上的な下着の話なのではないか、と勘ぐる人もいるかもしれませんが、いないですか。そうですよね。
まあ、仮に本当に穿いていたとしても、いや、仮にというか本当に現在完了進行形で穿いているんですが、あるいは車はトヨタマーク?、家は庭付き一戸建て、子供は一姫二太郎、父は酔って帰宅し駅まで母が車で迎えに行くという家庭環境に対する我々姉弟の天邪鬼な性格が作用し、大手メジャーレーベルよりはインディーズ、adidasよりはReebok、音楽作製はMacよりWin、院卒フリーター等という感じで、別に「ちょっと腰穿きしたいけど、でも流行に乗ってやるのも癪だ」というような隠れ腰穿き的斜めなスタンスだったと言うわけではないです。むしろ芯からファッションスタイルとしての腰穿き否定派なので、腰穿きしている友人たちに「そういうステレオタイプはどうなのよ」と苦言を呈して腰穿きをやめさせようともしましたが総て失敗に終わっています。そういう意味では世間に対して垂直でした。
だらだらと続けますが、ではなぜ下着のパンツを腰で穿いていたのか。
幼少の頃から絶えずお腹の調子の悪かった僕はあるとき一つの民間療法を聞き知ります。
「下っ腹に緊張感与え絶えず意識してその部分の筋肉を鍛えれば、集中力を増進させるとともに、自律神経系に作用し下痢をストップ」
それを鵜呑みにした僕は下っ腹に緊張感を与えるべくパンツの腰穿きを決行。結果、腹筋を意識することでなかなかに鍛えられ、妙な癖が一つ加わりましたが、お腹は弱いままです。
そんなわけで、下着のパンツとともに、ズボンも腰の辺りで穿きたいわけです、がしかし、世間に垂直であるべく僕は悩みます。なんとしても股座にぐいとズボンを食い込ませて穿きたい。そんな折に登場したのがローライズジーンズ。
流行にすぐ飛びつく俺。
世間に対する垂直な姿勢はどうしたと言う罠。


まあしかし、時代が僕を追い越したと言うか、今ではすっかりローライズ痛いという風潮が定着したので喜ばしい限りです。スタイルとしてはどうでもいいですが、というか、シャツをズボンに入れないので外見上股上が浅いか深いかとか分からないですからね、ともかくへそ下3〜5cmくらいにちょっとした締め付けというか、微妙なパンツ、ズボンとの接触がないと僕は我慢できないわけです。

タイトでストレート

やはりキュッとしたね、気分的にはトーキングアバウトマイジェーネレーションみたいな感じですね。2007年現在において20代も残りわずかであるにも関わらず。
サイケなヒッピー文化は好きですが、ブーツカットだけは受け付けません。

洗い、汚れ加工は不許可

服は大概古着が好きなんですが、デニムパンツだけは新品でなければなりません。
つまり下半身における挿入という行為において、更にスリムタイトという点からしても初物は締まり具合が良くなくてはいけません。折り目の無い硬くごわごわとした肌触りを徐々に徐々に自身の挿入によって柔らかく広げてい行く。
あと、バイクに乗ってたりすると膝の辺りの磨耗が激しくすぐに破けるので、元から破けているなど言語道断ですね。


以上3点、こんなへっちょい要素を満たすジーパンはこの世にごまんとありそうですが、僕の気に入りはLeeのLeensというシリーズ。タイトスリムストレートで股上浅め。股座のフィット感も心地よし。
しかし、ここ2,3年未加工の物が近所で売ってなく弱ってます。なぜ全部最初から色落ちしているのでしょうか?非常に残念です。そんなわけで仕方なく昨年くらいに一本色落ちしたものを買ったわけですが、見事に一年もたず膝はグランジ的ずる剥け様を呈して裂けました。グランジは嫌いじゃないですが、何も自殺することは無いですよね。幸い僕は鬱でもないですし。
と言うことで今日ジーパンを買ってきたが、Leensが無かったので別のを。とりあえず股上浅めでタイトストレート。しかしワンウォッシュだそうな……。まあ、一生を共にする伴侶でもあるまいし、いいか。