親戚一同が集まっている父方の祖母の家に泊まっている。なぜだか肩身が狭い。移動はまとめてマイクロバスかなんかで食事にいったりしていた。風呂に入るにもなんだかわけのわからないしきたりのようなものがあった。


なんだか我慢ならずに祖母の家を飛び出すと、そこは横浜駅の近郊で、横浜駅を目指して歩くことに。実際の横浜駅周辺とはじゃっかん異なっていて、新宿駅と見知らぬ下町をブレンドしたような街だった。僕がいるのは南西あたりで、どうやら駅は東西に走る線路を渡った反対側の北東方向にあるようで、しかしごみごみした街に踏み切りも見当たらず、どうしようかと思っていると、ちょっと「〜〜クリーニング」という看板が飛び出たビルがみえ、あそこのビルなら線路の向こう側への連絡通路があるはずだと思い出しそこへ向かう。
たどり着くとそこはどこかの団地の混雑している古びたスーパーの中で、一角にクリーニング屋がある。レジの前とクリーニング屋の間をうろうろしながらなんか違うだろ、と考え店をでる。なぜか地下にあったスーパーを出ると見知らぬ路地で、方角も良くわからないがとりあえず線路が近くにあったので東側に向けて歩き出す。すると障害物競走とクロスカントリーのような状態になり、土管をくぐったり人の家の庭先を抜けたりしながら駅を目指す。そしてようやく線路を越えることができそうな、ガソリンスタンドの屋根のようなところを渡る。そこにはなんだか新しい遊びだか競技の練習をしている人がいて、「そう、スケートと同じなんだよ。すべるようにすればいいんだ」というような事をコーチに言われていた。実際その人がやっていたのは少し傾斜のある屋根の上を内股ですべるような、しかし下に向けてだけ滑り降りるだけでなくなぜか登っていく事もできていた。
そんな声を後ろに進むと屋根の淵がみえそう高くないだろうと思っていたら目眩がするほどの高さで、しかしなぜか体は勝手に降りる準備を始め屋根にぶら下がっている状態になっていた。落ちたらヤバいぞと、必死にしがみつき、どうやら左手の方に向かって傾斜しているようなのでそちらの端へ向かう。そうするともうぶら下がった状態で地面まで10cm程度になり、らくらくと着地した。
ようやく駅側の区域に来たと思っていたら、どうやら東に行きすぎたようで、駅は見当たらず。人気のない寂れた路地を歩いていると、先ほどのクリーニング屋の看板が遠くに見え、そちらに向かって一直線に歩いて行く事に。当然建物の中を通ることになり、目の前にマンションが現れる。窓から中へ侵入し、廊下を歩いて反対側の路地へ出られる出口を探すが、住人の足音が背後で聴こえ焦る。振り向くと中学時代の同級生が両親を連れていた。軽く挨拶をして一緒に建物を出る。彼の背後には亡霊のように蒼白の父親が浮かんでいて、気味が悪くちらちらと見ていると、突然彼は僕の首に腕を回し、「このマンションを抜けると潜在意識化の父親像が具現化されるんだよ。あれ、お前の父ちゃんは?」と問う。僕の背後にはなにもなく、そして僕は「僕には父親に関する何事もない。父性なんて必要ないんだ」と言い、彼を振り払って歩き出す。
しばらく進むと見覚えのある路地の先に踏み切りがあり、これを渡れば駅前の商店街だと確信する。ちょうど電車が通過し遮断機があがったところだったが、油断するとすぐに渡れなくなるため急ぐ。例によって夢の中で急ぐと上手く走れない。四つんばいで道路の継ぎ目やなんかに手や足をかけて全力で進む。遮断機が折り始めぎりぎりのところで渡りきり、商店街に入る。そこは大半の店が改装中で、どうやらそのほとんどがコンビニ(ローソン)になるらしく、店内の整備をしているところだった。
人の流れに押され一軒の開店間際のローソンに入ると高校時代の友人が社員として開店準備をしているところで、久しぶりの再開に挨拶をすませ、横浜駅はどこかと聞くと、入り口に元水泳選手らしい警官がいるからそっちへ、といわれる。どんなやつだと思い入り口へ向かうと、ビキニ海パンで脇に銃を吊るしたブラッド・ピットが現れる。


ここで目が覚める。